12/16

さっき日付変更線を越えたのでここから 12/16 の日記に.
今回は結構揺れるなあ. ジェット気流が強いのか. 行きと帰りで時間がかなり違うし(行きは 8.5 時間, 帰りは 11 時間).

911 以降(US では 9/11 のあの日のことをこう表現する)の US に行くのは今回が初めてでした.
不安はそれほどはなかったんですが, ニュースや新聞などからの印象(特に政府の対応)では右傾化というか冷戦以前への理解不能なまでの逆行を感じていました.
#個人的な印象だとこういう人々は恐怖に取り付かれてしまったのかという感じをもってたりしますが…
#まさに T.Clancy の小説のタイトル "The Sum Of All Fears" という感じ.
果して一般のアメリカ人はどう思っているのか, 町中はどのような雰囲気なのかを肌で知ることのできるいいチャンスであると感じていました.

確かにメディアは一日中アフガニスタン空爆やそれに関連したニュースをやってます. "America Strike Back" などとタイトルが打たれたニュース番組を毎日見るのは正直辟易しました.
けれども町中はそれほどまでには過剰ではないようです. 日々の生活は 911 以前とかわることなく, 普通の生活でした. もっとも今回の地が New York から離れた Salt Lake City と San Francisco であったからかもしれませんが.
しかし Salt Lake City でもアフガニスタン料理の店はどうやら休業しているようでしたし, 国旗をつけた車を何台も見ました(旗やステッカーが売られててそれを車につけて愛国心を強調しているらしい). また, San Francisco では例の "United, We Stand" のスローガンをあちこちで見かけました. FDNY のロゴが入った帽子を被っている若者もいました.
が, やはりメディアが伝えるところの政府の対応というか熱とはかなり温度差があるように感じました. 温度差というよりも方向性の違いという方が適切かもしれませんが.
もちろんテロリスト達に対価を支払わせる(よく考えるとこの言葉ってまさに資本主義ですよね)ということは大きな方向性として agree であるような感じですが, かといって ABM 条約からの脱退(ちょうど今回の出張中のニュース)や古き悪しき時代・考え方への逆行については, 冷静というか「ん〜?」という感じがあるような気がしました.
#これはもしかしたらわたしの希望がそう思わせたのかもしれませんが, そうではないと信じたい.
アメリカ人が今後の彼らの政府の対応, 行動にどのような判断を下すのか, 注目していきたいし, これが 21 世紀初頭の全世界に多大な影響を与えると思っています.

個人的には「今回の空爆はやむなし」だと思ってます. 人命を軽視しているわけでも戦争が好きなわけでもありません. が, 話し合いでどうにかなるという問題ではないからです.
#すべての事柄が話し合いでおさまると思っている人がいるんだったら(いるでしょうが), 相当おめでたい人だなあとしか思えません. あるいはそのような経験をしてきたことがない幸せな人なんでしょう.
##自分の大事な人が理由もなく殺されたら相手と話し合うのかよ. わたしには信じられない. 少なくとも司直の厳正な処罰を求めるのが当然でしょう.
しかしながら, 911 にかこつけて世界を狂った方向へ導いていこうとしているように見える Bush には猛烈に反対したい. ABM 条約脱退がテロ対策だって? 下らないジョークにもならない.
個人的には今回を機に, 「US の出先機関」「求心力をなくしている」と言われている国連の復権というか Renewal を強く求めたいです. 今回のような多数の国家が関係する問題を解決できなくてなにが国連なのか, という思いでいっぱいです.

世界の注目がアフガニスタンに向いているあいだにパレスチナ情勢はどんどん悪化の方向に進んでいます. US 政府はつつくだけつついておいて問題を結局放り出してしまいました.
2002 年の世界がどこに転がっていくのか, とても心配になっている年の瀬です.

定刻より少し遅れて成田に到着.
南大沢の新居に帰るので N'EX で. 新宿行きは 1 時間後じゃーん. うー.
新宿から京王線に乗り換え, 南大沢からは荷物があるんでバスで移動して結局 21:00 過ぎ. あー疲れた.


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